格付け五級にして、二級に比肩すると称される
シャトー・ポンテ・カネ 2010（ポイヤック）。
濃密なカシスやブラックベリーの果実香に、杉やシダーウッド、スパイスの気品あるニュアンス。
時を経た熟成がもたらすシルキーなタンニンと奥行きある余韻は、まさにグランヴァンの風格そのものです。
この一杯に寄り添うのは、地元ブランド あしたか牛のビーフカツ。
昭和6年より受け継がれる日本橋「たいめいけん」直伝の技法で、1週間かけて仕上げた伝統のデミグラスソースを纏わせました。
赤身の旨みと香ばしい衣、そして奥深いソースの重奏が、ポンテ・カネの荘厳な味わいと溶け合い、格調高いペアリングを描き出します。
時をかけて育まれたワインと、時をかけて仕上げた料理。
その邂逅がもたらす至福の瞬間は、まさに美食の頂にふさわしい体験でした。
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