イタリア❶

2025/10/14

🇮🇹 イタリア プロフィール

北はアルプス山脈に守られ、他の三方を地中海に囲まれたワイン大国。

温暖な気候と多様な地形により、ブドウ栽培に理想的な環境を有する。

古代ギリシャ人はこの地を「エノトリア・テルス(ワインの大地)」と呼んだ。

地形・気候・ブドウ品種・栽培方法は地方ごとに大きく異なり、

 各地の文化・歴史・料理との結びつきが非常に強い。

現在も フランス・スペインと並ぶ世界三大ワイン生産国 の一つ。

🏺 歴史

紀元前2000年以上前からワイン造りが行われていた。

本格的なブドウ栽培を伝えたのは ギリシャ人とエトルリア人。

エトルリア人は高度な建築・製鉄技術を持ち、

 ワイン貿易でも地中海全域で活躍。

• 1861年、サヴォイア王家のもとでイタリアが統一され近代国家へ。

• 19世紀後半、フィロキセラ禍で欧州の産地が壊滅した際、

 イタリアは供給国として好景気を迎える。

• 1970年代後半から「イタリアワイン・ルネッサンス」と呼ばれる改革が始まり、

 品質重視の生産者が登場。

• 1980年代、「スーパータスカン」に代表される革新的ワインが登場し、

 世界的評価を確立。

現在は、土着品種と伝統的製法の再評価 が進む。

🌞 気候と地形

首都ローマは北緯42度(マドリードやシチリアと同緯度)だが、

 北大西洋海流(暖流) の影響で温暖。

北のアルプス山脈が冷気を遮り、南からはアフリカの熱風が吹く。

特に中南部は日照が強く、典型的な地中海性気候。

国土の構成比:

 山岳地帯 35%、丘陵地帯 42%、平野部 23%。

海岸線は約7,500kmに及び、

 ティレニア海・アドリア海・イオニア海 がそれぞれ異なる影響を与える。

📜 ワイン法・分類

ワイン法の始まりは 1716年、

 トスカーナ大公国のコジモ3世が

 「キャンティ」「カルミニャーノ」「ポミーノ」などの生産地を限定したことに始まる。

• 1963年に最初の原産地呼称法が制定され、

 DOC(統制原産地呼称) が誕生。

さらに厳格な基準を設け、国の審査を経て認められるものが DOCG

🍷 現在のEU分類とイタリア表示

EU分類

イタリアでの主な表示

意味

DOP

DOCG / DOC

保護原産地呼称ワイン(最上位)

IGP

IGT

保護地理表示ワイン(地域名を表示)

Vino

Vino(ヴィーノ)

テーブルワイン(地理的表示なし)

イタリアでは伝統的に DOCGDOCIGT の表示も引き続き認められている。

🧭 まとめポイント

「エノトリア・テルス」=ワインの大地。

エトルリア人がワイン文化を発展させた。

• 1861年イタリア統一、1970年代に品質革命。

スーパータスカン誕生(高品質ワインの象徴)。

現在は伝統回帰と土着品種の再評価がキーワード。

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