🇩🇪ファルツ地方(Pfalz)

ドイツで第2の栽培面積を誇るワイン産地
🏞 概要
• ドイツで2番目に大きい生産地域。
• 栽培面積:約23,602ヘクタール。
• ラインヘッセンの南に広がり、一部はフランスとの国境付近に及ぶ。
• 温暖な気候のため、ブドウ以外にも桃やイチジクなど果樹栽培が盛ん。
• 畜産や農業と兼業する農家も多い。
🌤 気候・地形
• 西側の**ハールト山地(Haardt)**が冷たい雨風を遮るため、
ドイツで最も温暖な地域の一つ。

• 年間日照時間は 約1,800時間 に達する。
• 温暖な気候は果実味豊かなワインを育む。
🏘 主要産地
• 北部:伝統的な銘醸村が集中
– ダイデスハイム(Deidesheim)
– フォルスト(Forst)
– バッハラッハ、ヴァッヘンハイム、ホルスト など
• 南北に長く伸びる畑地帯で、土壌は石灰質・砂質・ローム質が混在。
🍇 主なブドウ品種
白ブドウ品種
• リースリング(Riesling)25%
• ミュラー・トゥルガウ(Müller-Thurgau)8%
• バイスブルグンダー(Weißburgunder)5%
黒ブドウ品種
• ドルンフェルダー(Dornfelder)13%
• シュペートブルグンダー(Spätburgunder)7%
• ポルトギーザー(Portugieser)6%
• ブラウブルグンダー(Blauer Burgunder)7%
🧑🌾 醸造家と新世代の動き
• 若手生産者が中心となり、品質向上を牽引。
• ハンス・ギュンター・シュタイナーのもとで
「畑を徹底的に世話し、セラーでは極力介入しない」
という哲学を学んだ醸造家たちが活躍中。
• ブルグンダー系(ピノ系)品種の品質向上が特に顕著。
🍷 特徴
• 果実味が豊かで、酸は穏やか。
• 温暖な気候を背景に、リッチで飲みごたえのあるスタイル。
• ドイツの中でも「最も地中海的」と称される地域。
