ポルトガル❶

2025/11/15

ポルトガル プロフィール(ワイン検定用まとめ)

1. 基本情報

• イベリア半島西端、スペインと国境を接する共和国

• ユネスコ世界遺産:文化遺産14件、自然遺産1件

 

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• 主産業:オリーブ・小麦・ワイン・コルク(主要輸出品)、繊維、観光、水産業(特に魚介消費量は日本に次ぐ世界第2位)

• 米の消費量はヨーロッパ最多 → 日本と似た食文化

• 250種以上の土着品種を持ち、多彩なワインを生む

• 酒精強化ワインの名産地:ポートワイン、マデイラワイン(シェリーと並ぶ世界三大酒精強化ワイン)

2. ワインの歴史

• 紀元前600〜500年:フェニキア人がブドウ栽培を伝える

• 8〜11世紀:イスラム(ムーア人)支配でワイン造りは停滞

• 12世紀:独立後、ワイン造り再興

• 16世紀:大航海時代、日本との南蛮貿易

• **チンダ酒(ちんたおしゅ=鎮倒酒)**は “Vinho Tinto(赤ワイン)”が語源

• 20世紀初頭の独裁政権期:海外影響は限定的 →

伝統品種・伝統醸造法が保護される結果に

• 現代:近代技術+伝統品種で高品質化が進む

3. 生産比率

• 赤 62%

• 白 32%

• ロゼ 6%

4. 気候・地理

• 国土:南北560km × 東西160km

• 気候は多彩

• 北部(山岳地帯):年間平均気温 約10℃

• 南部(平地):17℃超

• 沿岸部:大西洋の影響

• 例:ポルトの降水量 約2000mm

• 内陸の産地:乾燥(降水量500mm以下)

• 土壌

• 北〜内陸:片岩質(シスト) ← 高品質ワインに好まれる

• 沿岸〜南:石灰質・粘土・砂質

5. 主なブドウ品種(250種以上の土着品種)

白ブドウ

• Fernão Pires(フェルナン・ピレス)

• 栽培面積最大の白/アロマティック、スパークリングにも使用

• Alvarinho(アルバリーニョ/マリア・ゴメス)

• ビーニョ・ヴェルデ主要品種

• 国内外で評価上昇

• Arinto(アリント)

• 高い酸、全土で栽培

• Loureiro(ロウレイロ)

• フローラル、ビーニョ・ヴェルデに多い

• Encruzado(エンクルザード)

• ダン地方の代表/熟成型、樽との相性良い

黒ブドウ

• Touriga Nacional(トウリガ・ナショナル)

• ポルトガル代表品種、濃厚・豊富なタンニン

• Tinta Roriz(ティンタ・ロリス)=Tempranillo(アラゴネス)

• 全国で広く栽培

• Touriga Franca(トウリガ・フランカ)

• ドウロの主要品種、香り高い

• Baga(バーガ)

• バイラーダ地方、タンニン豊富/スパークリングにも

• Castelão(カステラオン)

• 南部で広く栽培

• Jaen(ジャイン)=スペインのMencía

• 優しい赤

6. ワイン法・格付け

従来の格付け(4段階)

1. DOC(原産地統制名称)

2. IPR(産地限定上質ワイン)

3. VR(地理的原産地表示ワイン)

4. Vinho de Mesa(テーブルワイン)

2008年EUワイン法改正後(現在の表記)

• DOP(原産地名称保護)=DOCに相当

• IGP(地理的表示保護)=VRに相当

ラベルでは DOP / IGP の表記も可能。

7. 重要ポイント(試験で出やすい)

• 世界三大酒精強化ワイン → ポート、マデイラ、シェリー

• 片岩(シスト)土壌は高品質ワインに好まれる

• 赤ワインの比率が最も高い(62%)

• アルバリーニョ(マリア・ゴメス)は評価上昇、ビーニョ・ヴェルデ主要品種

• Touriga Nacional は国を代表する黒ブドウ

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