リースリング グラン・クリュ アイシュベルク
2020 Riesling G.C. Eichberg
アイシュベルクは古くから優れたリースリングを生むことで知られていたグランクリュ。土壌は第三紀の礫岩と泥灰土を基本とする。エギスハイム村のふたつの丘に分かれて広がるが、エミール・ベイエの所有区画は集落に近い南向き斜面の中腹から下部にあり、石灰が少なく砂岩を多く含む。南部アルザスの温暖な気候を感じさせる豊かな果実。どっしりと腰を落ちつけつつも、アロマティックなフィネスを備えた味わいに、土壌由来の細く鋭利な酸が更なる気品を添える。
産地 Alsace Grand Cru
ブドウ品種 リースリング100%
醸造・熟成
ステンレスタンクで発酵、澱と共に18ヶ月熟成
アルコール度数 13.5%
ドサージュ 3.5
のトップ生産者の一人
エミール・ベイエ
所有畑はエギスハイム周辺に17ha存在する他、北はサンティポリットから南はオルシュヴィルまで中部アルザスの栽培農家からブドウを買い付けるネゴシアン業も営んでいるが、低収量でブドウを完熟させるという信念に変わりはない。除草剤や殺虫剤は使用せず、基本的にビオロジックで栽培。醸造ではピノ・ノワール以外はステンレスタンクを用いており、時に半年以上も続く自然酵母でのアルコール発酵のおかげで豊かな香りとボディが生まれる。2008年までは村の中心にある築400年の古いセラーでワイン造りを行っていたが、2009年に醸造機能を郊外に新築したセラーに移転。合理的かつ実用的な設備により、品質管理が容易になり、テロワールの個性が明確なワインの更なる追求が可能となった。この時期を節目として様々なメディアに注目されており、フランスのワイン評価誌『ラ・レヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』ではアルザスのトップ生産者の一人として取り上げられている。