❤️スペインワイン会の事前資料❸です❤
2020 Ultreia Saint Jacques
造り手 Raul Perez
D.O.ビエルソを一躍世界の注目産地へと引き上げた立役者ラウル・ペレス。伝統を重んじつつも 自身の直感に従った柔軟なワイン造りにより今や世界で最もエキサイティングなワインメーカー の1人と評されている。メンシアというマイナー品種で一大ムーブメントを起こした“生きる伝説”。
ローマ時代から長いワイン造りの歴史を誇り、中世にはサンティアゴ・デ・ コンポステーラの巡礼路が通る地域としてワイン文化が発展したD.O.ビエル ソ。カステーリャ・イ・レオンの北西端、ガルシアとの州境の山間部の盆地に位 置し、周囲を高い山に囲まれているためスペイン内陸と比べると温暖湿潤な 気候が特徴だ。スペインの他のマイナー産地と同じく、長らくワイン造りの近 代化から取り残されていた過去を持つが、1989年のD.O.昇格を経て、2000年 以降は新進気鋭の生産者達がメンシアから高品質な赤ワインを競うように生 産するようになると、一躍世界の注目を集める産地へと成長した。
メンシアの品質を一気に押し上 げた先駆者としてまず挙げられるの が、
”レルミタ”で有名なプリオラート のアルバロ・パラシオスとその甥の リカルド・パラシオス。濃厚なワイン が流行していた1990年代後半、ビエ ルソのポテンシャルに注目した彼らがメンシアで造り上げたフレッシュで繊細な赤ワインは、瞬く間に世界の注目 を集めた。
そして、もう1人の立役者がバルトゥイエ・デ・アバホ村を拠点とする ラウル・ペレスだ。アルバロ・パラシオスのワインに大きな影響を受けた彼は、 伝統を重んじつつも自身の直感に従いルールに縛られない柔軟なワイン造り を続け、今や世界で最もエキサイティングなワインメーカーの1人と評されている。
1752年からブドウ栽培の歴史を持つ家系に生まれたラウルは、バレンシ アの醸造学校で学んだ後、実家であるボデガ・カストロ・ベントーサに参画。衛 生管理の向上に加え、単一区画という概念を導入し、少量生産に方向転換を 行った。よりクリーンなブドウを収穫する為の改革も速やかに行い、メンシアの 古木が持つ高いポテンシャルを余すことなく表現するための礎を築いた。
メンシアの特徴
メンシアの香りの特徴は、すみれの香りに加え、赤系果実(ストロベリー、ラズベリー、レッドチェリー)、胡椒、甘草、ハーブ香など。 樽熟成したものは、これらに加え、第三アロマとしてバニラや森の下草などの香りも加わっている。 ボディーは一般的には中程度で、はつらつとした酸味が特徴。
現在はスペインらしからぬエレガントさ、フレッシュさを持つことから、スペインのブルゴーニュとも呼ばれ、そのポテンシャルの高さに改めて注目が集まっている。
合わせる料理は、樽熟成したタイプは牛肉の熟成ハムである”セッシーナ”やビエルソの豚肉の郷土料理である”ボティージョ”などとの相性がよい。一方で早飲みタイプは根菜のスープなどとの相性が良い
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