🇮🇹 ウンブリア州(Umbria)

🌍 概要
• イタリア半島の内陸部に位置する唯一の州。
• 東にマルケ、北西にトスカーナ、南にラツィオと接している。
• 面積は小さいが、**湖や川が多く「イタリアの緑の心臓(Cuore Verde d’Italia)」**と呼ばれるほど自然豊か。
• 州都:ペルージャ(Perugia)
• 世界遺産の聖地:アッシジ(Assisi)(聖フランチェスコの町)

🌡 気候と地形
• 東側をアペニン山脈が南北に走る。
• 丘陵地が多く、河川が豊富で水に恵まれている。
• 夏は乾燥して暑いが、全体的には温和な気候。
→ ブドウの成熟に適したバランスの取れた環境。
🍇 主なブドウ品種
白ブドウ
• グレケット(Grechetto):香り高くミネラル感のある白。
• プロカニコ(Procanico):トレッビアーノ系。フレッシュで軽やか。
黒ブドウ
• サンジョヴェーゼ(Sangiovese):イタリア中部を代表する品種。
• サグランティーノ(Sagrantino):ウンブリアを象徴する品種。
非常にポリフェノールが多く、色が濃く、タンニンが極めて強い。
→ 力強く濃厚な赤ワインを生み出す。
🏅 主なDOCG
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名称 |
品種・特徴 |
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モンテファルコ・サグランティーノ(Montefalco Sagrantino) |
サグランティーノ100%。濃厚で長期熟成型。かつては甘口だったが1980年代以降は力強い辛口に進化。 |
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トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ(Torgiano Rosso Riserva) |
サンジョヴェーゼ主体。エレガントでバランスの取れた赤。 |
🍷 主なDOC
• オルヴィエート(Orvieto):ラツィオ州との州境にまたがる白ワイン。
グレケットやプロカニコ主体で、フレッシュ&軽やかな味わい。
• トルジャーノ(Torgiano):赤白ともに生産。リゼルヴァはDOCGに昇格。
🍽 郷土料理
• スペルト小麦と豆のスープ(Zuppa di Farro)

• ハーブを詰めて焼く鳩料理(Piccione Arrosto alle Erbe)

• ノルチャ産黒トリュフ(Tartufo Nero di Norcia)

→ 肉料理・パスタ・リゾットなどに使われる高級食材。
🍾 ワインの特徴まとめ
• 伝統と革新が共存する「静かな実力派州」。
• 白はオルヴィエート、赤はサグランティーノとサンジョヴェーゼが代表。
• サグランティーノは“イタリアで最もタンニンが強いワイン”とも称される💪🍷
💡 覚えておきたいポイント
• 別名:「イタリアの緑の心臓」
• DOCG:モンテファルコ・サグランティーノ/トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ
• DOC:オルヴィエート/トルジャーノ
• 主要品種:サグランティーノ、グレケット、サンジョヴェーゼ