🇪🇸 **スペイン内陸部地方（カスティーリャ4州＋周辺）
ワイン検定用まとめ**
■ 地域の共通特徴
• **スペイン最大の広大な内陸部（メセタ中央台地）**に広がる
• 夏と冬しかないと称されるほどの厳しい大陸性気候
• 昼夜の寒暖差が極めて大きい → 高品質赤ワイン向き
• ドゥエロ川（Duero）が主要ワイン産地を貫流しポルトガルへ
• 古城・巡礼路・世界遺産が多く、農業中心
• 主要白：ベルデホ、ゴデージョ（ゴデーリョ）
• 主要黒：ティント・フィノ（＝テンプラニーリョ）、ティンタ・デル・パイス、ティンタ・デ・トロ、メンシア
• 料理：イベリコハム（ギフエロDOP）、コシード、乳飲み羊の丸焼き（セコビア名物）
など
■ ① カスティーリャ・イ・レオン州（Castilla y León）
● DO リベラ・デル・ドゥエロ
• ドゥエロ川沿いの細長い産地
• 赤とロゼのみ認定
• 主要品種：ティント・フィノ（テンプラニーリョ）主体
• 土壌：石灰岩主体
• 歴史：19世紀創立のベガ・シシリアが長らく頂点
• 1980年代以降：ペスケラなど世界的ブランドが急増
• スタイル：濃厚で力強く、長期熟成型が多い
● DO シガレス
• もとはロゼ産地として知られる
• 現在は白・スパークリング・甘口・赤も生産
• 近年赤ワインの品質向上が顕著
● DO ルエダ
• 州都バリャドリッド南部
• ベルデホの聖地
• 1970年代後半：白ワイン醸造技術革新
• ソーヴィニヨン・ブランも増加
• スタイル：青リンゴ、柑橘、ハーブ、清涼感
● DO トロ
• 品種：ティンタ・デ・トロ（テンプラニーリョ系）
• 高アルコール・濃厚な赤のイメージ→近年は洗練されたスタイルへ変化
● DO ビエルソ
• 州北西部、ガリシア接する
• 近年急浮上
• メンシアから香り高く冷涼感のある赤が高品質
■ ② マドリッド州（Madrid）
● DO ヴィノス・デ・マドリッド
• 首都マドリッド周辺の産地
• 都市圏拡大でブドウ畑は減少
• 伝統料理：カジョス（牛もつ煮込み）
■ ③ カスティーリャ・ラ・マンチャ州（Castilla–La Mancha）
• メセタ南部の世界最大のブドウ栽培面積
• 州都：トレド（アラビア語で「水のない土地」）
• 風車が並ぶ景観 → 『ドン・キホーテ』の舞台
• 主な白：アイレン（世界屈指の作付面積）
• もとはブランデー原料 → 近年辛口白として品質向上
• 黒：センシベル（テンプラニーリョ）、国際品種
• 料理：アホ（ニンニクスープ）、マンチェゴチーズ
● DO ラ・マンチャ
• 認定面積が約16万haと世界最大の単一D.O.
• かつては安価大量生産地＆蒸留用品種
• 近年：微気候を生かした造りで品質向上
• VP（Vino de Pago）＝単一畑限定ワインが多い
■ 試験に出やすいキーワード（重要）
• リベラ・デル・ドゥエロ＝赤・ロゼのみ／ティント・フィノ主体
• ルエダ＝ベルデホの聖地
• ビエルソ＝メンシアの高品質赤
• トロ＝ティンタ・デ・トロ／高アルコール赤
• ラ・マンチャ＝世界最大の原産地呼称／アイレン
• VP＝単一畑限定ワイン（La Mancha で多数）
• ベガ・シシリア／ペスケラ＝リベラを代表する名門
• メセタ中央台地／大陸性気候／昼夜の寒暖差大
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