フランス11

コルシカ島（Corse / Corsica）プロフィール

地理と文化

• フランス領だがイタリアに近く、文化・ワインともにイタリアの影響が強い

• 地中海で4番目に大きな島（南北184km、東西83km）

• 皇帝ナポレオンの生誕地として有名

歴史

• 紀元前600年頃：古代ギリシャ人がブドウ栽培を導入

• ローマ人により発展、中世は教会がブドウ畑を拡大

• ピサ、ジェノバの支配を受け長くイタリア文化圏

• 19世紀：フィロキセラ禍で壊滅 → 復興後、生産過剰問題

• 1990年代以降：品質志向へ転換、AOP取得に挑戦

気候と地形

• 地中海性気候：夏は暑く乾燥、冬は穏やか

• 年間日照時間：2470～2885時間

• 山岳地帯（2500m級）に囲まれ、降雨量は地域差あり

• ブドウ畑は標高100mまでの沿岸部に分布

ワイン生産

• AOC：代表はパトリモニオ、全体の約30%

• IGP「Île de Beauté」：島全体の約60%を占める

• 主要品種：シャッカレロ（Sciaccarellu）、ニエルチョ（Niellucciu）、ヴェルメンティーノ（Vermentinu）

• 国際品種：カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローとのアッサンブラージュも多い

• ロゼの比率：約50%（AOC・IGPともに）

• コストパフォーマンスに優れたワインを多く生産

郷土料理・特産品

• 郷土料理：アズイミニュ（魚の煮込み）、コルシカ風ブイヤベース、イノシシの煮込み

• AOP認定：生ハム・ロースハム類

• 特産チーズ：フルール・ド・マキ（島特有のハーブで熟成）

象徴的エピソード

• ナポレオンの言葉：「目を閉じていても故郷についたことがわかる」