フランス13

2025/10/12

🇫🇷 南西地方(Sud-Ouest)プロフィール

Duck legs confit with orange and salad on a white plate

📍地理・概要

ボルドーの東から中央山塊、南はピレネー山脈まで広がる広大な地域

フランス南西部一帯にワイン産地が点在

フォアグラ、トリュフ、鴨、豚など、美食の宝庫としても有名

• AOCワインとIGPワインの生産量はほぼ同量

ボルドーに近い産地はボルドースタイル、離れると土着品種主体の個性派ワイン

この数十年で新世代生産者が品質向上を牽引

🕰 歴史

南西地方はボルドーより古いワイン造りの歴史を持つ

カベルネ・フラン(原文ではカベルネノゾゼンの誤記と思われる)がこの地で誕生

• 1152年:アキテーヌ公国のエレアノールがヘンリー2世と結婚

 ボルドー港を経由したイギリスとの交易が活発化

南西地方のワインは「奥地のワイン(Vins de Haut-Pays)」と呼ばれ、

 ボルドー港に遅れて運び込むよう義務付けられた

ガイアックはヘンリー3世がイギリスへ20樽送らせた記録

クレマン5世がコート・ド・ルラのワインを愛飲

ジュランソンはアンリ4世の洗礼式で使用された

🍇 気候・地形

大西洋性〜地中海性まで幅広い気候帯

ブドウ畑はボルドー川、ガロンヌ川、ロット川、タルン川、ピレネー麓などに点在

土壌・標高差・日照量により産地ごとに多様な個性が生まれる

🍷 主な白ブドウ品種

品種名

主な産地

特徴

モーザック (Mauzac)

ガイアック

厚みと果実味、スパークリングにも使用

プティ・マンサン (Petit Manseng)

ジュランソン、ピレネー地区

濃厚で香り高い甘口ワインに最適

グロ・マンサン (Gros Manseng)

ジュランソン、ピレネー地区

フレッシュで酸味のある辛口にも用いられる

セミヨン/ソーヴィニヨン/ミュスカデル

ベルジュラック

ボルドーに近いブレンドスタイル

🍇 主な黒ブドウ品種

品種名

主な産地

特徴

タナ (Tannat)

マディラン、ピレネー地区

色濃くタンニン豊富、長期熟成型

コット(マルベック)

カオール

濃厚で果実味豊か、滑らかなタンニン

ネグレット (Négrette)

フロントン

花の香りを持つ個性的アロマ

カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー

ベルジュラックなど

ボルドーと近いスタイル

🍷 主な地区とAOC

◾️ ベルジュラック地区(Bergerac

ボルドーの東、ドルトーニュ川沿い

主なAOC:ベルジュラック、モンバジャック(甘口)

品種構成:ボルドー系(メルロー、カベルネ、セミヨン等)

◾️ ガロンヌ地区(Garonne

ガロンヌ川沿い、トゥールーズ周辺

主なAOC:フロントン(ネグレット主体)、ブリュール、コート・ド・ディエール

◾️ 中央山塊地区(Massif Central

タルン川・ロット川流域、アルビやカオールなど中世都市が点在

主なAOC:ガイアック、カオール

特徴:マルベックやモーザックを中心とした伝統的産地

◾️ ピレネー地区(Pyrénées

ピレネー山脈麓から南西部にかけて

主なAOC:マディラン、パシュラン・デュ・ヴィック・ビル、ジュランソン、イルレギ

特徴:タナ、プティ・マンサン、グロ・マンサンなど、力強く香り高いワインが多い

🍴 郷土料理・美食文化

鴨のコンフィ(Confit de Canard

カスレ、ピペラード、バスク風鶏料理

ガルビュール(キャベツと豆、鴨のスープ)

フォアグラ(ペリゴール産)、黒トリュフ(サルラ産)

バイヨンヌ生ハム、キントア豚など、AOP食材多数

まとめ

多様性こそ南西地方の魅力

土着品種が多く、地域ごとに個性が異なる

古い伝統と新しい造り手が融合し、今後ますます注目の産地

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Access

〒411-0943 静岡県駿東郡長泉町下土狩756−14TEL055-950-8830
新幹線三島駅よりタクシーで約5分

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